今日を生きる知恵のことば 十字架の聖パウロの365日

書籍「今日を生きる知恵のことば 十字架の聖パウロの365日」ドン・ボスコ社からその日のことばを抜粋、掲載します。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

3月31日  黙想を激励すること

御受難について黙想するように人々に勧めるのはとてもよいことです。いろいろな黙想の仕方があることも教えることができるでしょう。神の愛はとても行き届いていて、多言を費やすよりも、神を愛する人たちの行いと手本によって証しされるのです。 祈り 親愛…

3月30日  試練は神の愛の贈り物

最近耐え忍ばれた種々の逆境の中で、あなたは神に対する忠実を示すことができます。イエス・キリストの十字架である命の木(ヨハネの黙示録22・14)の上でそれらを抱擁しなさい。それらを天罰としてとるのではなく、愛する者を懲らしめられる天の御父からの…

3月29日  黙想の仕方について

ゲツセマネの園で苦悶するイエスについて黙想するとき、あなたは想像の中でイエスと共にいなさい。共感と生き生きとした信仰と愛をもってイエスを眺めなさい。そして、尋ねるのです。「愛するイエスよ、あなたは誰のために苦しんでおられるのですか」と。そ…

3月27日  完徳への道

わたしたちの主イエス・キリストの十字架のほかに、誇るものが決してあってはなりません(ガラテヤの信徒への手紙6・14)。イエスはあなたを御自分と共に十字架につけたままにされます。イエスがあなたの中で始められた業を今完成しておられるのです。あなた…

3月26日  試練は神との一致をもたらします

愛によって神と深い一致に達するには、大きな試練をくぐらねばならないことを心得るべきです。神に最も愛される者は最も激しい試練を受け、苦しみを体験し、誘惑を受けるのです。神の恵みから落ちこぼれてしまったのではないかと不安にかられることがあった…

3月23日  衝動的な性格を抑えること

生来のせっかちな性格をイエスの恵みによって抑制するよう勇気を出しなさい。そうすれば外面的にも、優しく柔和で忍耐強い十字架上のイエスの似姿となれるでしょう。内面的に神の御子と一致していることができれば、他の人たちはこのイエスの似姿を見るでし…

3月21日  御受難の愛の力

十字架につけられた愛そのものである[イエスの]受難が、すべての人の心を克ち取ることを、わたしはどれほど望んでいることでしょうか! 良い生活を送っている人々は力づけられ、そうでない人々は神へと回心させられます。この目的のためにわたしの貧しい力…

3月20日  死者を神に信頼して委ねること

神は、あなたのお父上の祝された霊魂を無限の愛の御ふところに受け入れてくださったので、わたしは喜び、神に感謝しています。あなたの心がそのような大きな打撃を受けて、どれほど苦しんでおられるかをよく理解できます。しかしながら、神のみ旨への委託と…

3月18日  苦しみは新しい愛へ導きます

赤裸々な苦しみは、いかに優れた宝を蔵していることでしょうか。この苦しみは天からも地からも慰めのない苦しみです! 十字架という祭壇の上で生贄として、また焼き尽くすささげものとして己を神にささげなさい。そこでキリストの中に神秘的死を遂げなさい。…

3月16日  苦しみを信仰の目をもって見ること

おぉ、神のみ旨を自分のものとし、内的にも外的にも赤裸々な苦しみに身をまかせた花婿(イエス)を大事にする魂は何千倍も幸せです。信仰の目をもって、精神と肉体の最もひどい苦み、嵐、苦悩を観想するなら、もはやそれらは苦いものではなく、聖なる愛から…

3月12日  試みを予期しなければなりません

「キリスト・イエスに結ばれて信心深く生きようとする人は皆、迫害を受けます」(テモテへの手紙二3・12)。「迫害を受ける」という表現は、それが悪魔からのものであっても、人からのものであっても、はたまた反抗的な肉体から来るものであっても、その他ど…

3月11日  待つことは一つの十字架です

わたしはローマから下される許可を待っています。神はそれをくださるという手配をまだなさいませんが、わたしは神の摂理を拝しています。いつ届くか私にもわかりませんので、待つという十字架の上に留まっています。 祈り 主よ、このように待たされることは…

3月10日  イエスから愛されるままにさせなさい

主の熱烈な愛に常に抱かれながら、最も愛あふれる御脇腹に留まっていなさい。イエスの十字架の上で数々の愛の業(わざ)を実行する機会を神があなたに与えてくださることをわたしはうれしく思っています。あなたはこの豊かな鉱山で最も貴重な宝を掘り出すこ…

3月9日  苦悩を予期すること

あなたが霊的苦悩の時期を過ごしておられることにわたしは少しも驚きません。現在の生活は一つの道であって、終点ではないのです。憩いではなく労苦であり、平和ではなく戦いなのです。聖霊が教えてくださることを実践しなければなりません。「主を待ち望め …

3月8日  病気中の委託

わたしは苦悩のただ中にあって寝たきりの状態です。熱が体中をかけめぐり、わたしとしては神の憐れみのみ腕の中に自分を委ねて過ごしています。神御自身が、生にあっても死にあっても、今も永遠に、神のより大いなる栄光とみ旨のためにお望みのままにわたし…

3月7日  祈りの準備 

イエスキリストの至聖なる御生涯や御受難の何らかの秘義をあなたの祈りのときにいつも心に持っているようにしなさい。そして、もし聖霊がより深い潜心へとあなたを導いてくださるなら、聖霊の息吹に従いなさい。ただし、常に御受難という手立てを用いなさい…

3月5日  試練を愛として見ること

すべての出来事において神の至聖なるみ旨を礼拝しなさい。神の愛は死のように強いのです(雅歌8・6参照)。愛深い魂はその心を天に向けています。あなたの試練を被造物からではなく、神の愛のこもったみ手からくるものとして信仰の目をもって眺めなさい。 祈…

3月4日  試練の背後に神を見ること

あなたが苦しんでいる試練を、それが身体的なものでも精神的なものでも、人や悪魔から起こるどんな嵐も、また全き孤独、見捨てられること、暗闇、誘惑などもすべて、仲介を通してきたと考えないで、イエスの最も優しい御心から直接来るものとして受け入れな…

3月3日  試練の中で平安を見いだすこと

苦みの強い杯を飲むことを受諾するや、その杯はもっと甘美なものとなり、わたしは神のみ旨にもっと身を委ねるようになります。御受難修道会を創設するというわたしの仕事のすべてが破壊されようとしています。しかし、わたしは死と埋葬の後に復活が訪れるこ…