今日を生きる知恵のことば 十字架の聖パウロの365日

書籍「今日を生きる知恵のことば 十字架の聖パウロの365日」ドン・ボスコ社からその日のことばを抜粋、掲載します。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

1月30日  今現在を生きること

明日のことを思い続けるのではなく、神のお気に召すことをしながら、今現在を生きるようにしなさい。霊の深い慰めが訪れるとき、それはあなたを力づけて、神の愛のために苦しむ備えをさせようとする神のしるしなのです。 祈り 主よ、物事が思うようにいかな…

1月29日  神の中に憩うこと

霊的な慰めに固執してはいけません。神の現存から生まれる深い潜心をあなたが体験していると気づくなら、他のどのような祈りも試みないで、ただその状態のまま留まりなさい。神にまかせ、神の中に憩い、神にすべての配慮を委ねなさい。 祈り 主よ、時々非常…

1月28日  他の人々から愛を受け入れること

あなたと接するすべての人々から神の愛を汲み取りなさい。しかしながら、自分自身を彼らの中に求めることをせず、完全に離脱していなければなりません。霊と真理をもって(ヨハネ4・23)神の中に完全に身を置いて生活しなさい。あなたの心がいつも謙遜で、優…

1月27日  辱めを受け入れること

あなたが経験しているあざけり、軽蔑、からかいなどに対する嫌悪感を神に深く感謝しながら受け入れなければなりません。これらは、愛の生贄が焼き尽くされる愛の薪(まき)の山となるのです。この嫌悪感を穏やかに少しずつ追い払い、すべての人々に真心こも…

1月26日  自己からの離脱

自分自身の楽しみ、自分自身の感情、自分自身の意見から離脱している霊魂は幸せです! これは崇高かつ至高なる教訓です。神でないすべてのものに死に、救い主イエス・キリストの十字架に、あなたの幸せのすべてを置くなら神がこのことを教えてくださいます。…

1月25日  十字架の上で喜びを見いだすこと

あの偉大な使徒パウロは次のように言っています。「わたしたちの主イエス・キリストの十字架のほかに、誇るものが決してあってはなりません」(ガラテヤの信徒への手紙6・14)。また「わたしは、イエスの焼き印を身に受けているのです」(同6・17)。イエス…

1月24日  無味乾燥なときの祈り方

内的平和を欠き、心の集中が不可能になり、黙想ができなくなったとき、じたばたしてはなりません。魂の上部で愛に満ちた眼差(まなざ)しを神に向けているだけにしなさい。このようなことが起こったなら一切の慰めから心を引き離して、壁がん(壁のくぼみ)…

1月23日  試練は至福を準備します

聞くところによりますと、あなたは神の憐れみに満ちた数々の試練を経験しているとのことです。わたしたちは頭を低く垂れ、愛に満ちた神のみ手に接吻しなければなりません。神の優しいみ手はその打撃を和らげてくださるのです。この神のみ旨と一致することに…

1月22日  人々から反対されるのはよいしるしです

神のみ業(わざ)はいつも反対にあいます。反対を受けることによって神の壮大さが輝きを放つのです。物事が地面に叩きつけられて、木っ端みじんになってしまうかに見えるとき、そのときこそあなたはそれらの事物がこれまでにもまして高く揚げられるのを見る…

1月21日  嵐のときに平安を見いだすこと

あなたの小舟は帆も櫂(かい)もなしに海のただ中にいます。でもその舟は優秀な舵手(だしゅ)が舳先(へさき)案内をしているのです。その舵手はあなたを確実に安全な港に導いてくださいます。嵐や風に激しくもまれるでしょうが、この偉大な舵取(かじと)…

1月20日  試練による清め

一時的に試練を受けているからといって、心を乱してはなりません。同じような試練がこれから度々訪れることを覚悟していなさい。神なる救い主は特に目をかけてくださる人々を訪れて、その忠実さを深めるために種々の試練を課して彼らを清められます。ご安心…

1月19日  欺きに対する恐れを克服すること

祈りが魂に良い効果をもたらすとき、[悪魔に]欺かれているかもしれないと、恐がる必要はありません。神のみ旨に対する全き委託と聖霊の愛に満ちた導きに対する全き従順があるはずです。 祈り 愛するイエスよ、幻覚や欺きを恐れるとき、「木の良し悪しは、…

1月18日  完全さに関しては平和でいなさい

説教をし、黙想を指導し、ゆるしの秘跡をさずけ、霊的指導をしたとしても、このわたしは全く不完全で徳に欠けた者なのです。腐った実しかつけない惨めな木です。それでもわたしは何ものをも恐れていません。イエス・キリストの御受難が、み旨のままに神に仕…

1月17日  内的平安を見つけること

魂の中に神が存在していてくださるという生きた信仰体験、この体験から来る内的平安から心がほんのわずかでも遠ざかっていると気づいたら、すぐに立ち止まって、この不安が何に起因しているかを究明しなさい。おそらくご家庭のこと、お子さまがたのこと、ま…

1月16日  出来事にまかせること

最も優れた完徳とは、自分のすべてを至高善であられる神のみ手に真に委ねることにあります。この委託とは自分の身の上に起こるすべての出来事を神のみ旨に完全に委ねきることです。もし何らかの願望が心を動揺させ、現在の力以上の何かをしなければならない…

1月15日  欠点の多い自分自身を受け入れること

不完全にしか徳を実行することができないと思っても、きっと御自分の種々の欠点に気づいておられるでしょう。しかし、それは大抵、好きこのんで陥っている欠点ではありません。 神の御前にへりくだり、あなたの傷を神にお見せしてください。そして穏やかな敬…

1月14日  心を高く上げなさい

試練を直視してはなりません。それが家庭の雑用から来るものであろうと、はたまた他の苦痛であろうとも。そうです、むしろ十字架につけられた愛、至愛なるイエスのみ顔を眺めなさい。イエスは悲しみと苦しみの王なのです。 このように行うと、すべてが甘美に…

1月13日  神をお喜ばせするために働きなさい

一切の願望から自由になれるよう最善を尽くしなさい。ただただ神をお喜ばせしたい、この願望だけを残すのです。必要に応じて飲食し睡眠をとること、神をお喜ばせするために。すべての心遣いを神に委ね、自分自身さえ聖なるみ旨にすっかり任せてしまいなさい…

1月12日  黙想ができないとき

祈りたいとき黙想ができなかったとしても、全然問題ではありません。神に向かって小さな愛の行為をしなさい。穏やかに無理をせずに実行しなさい。 よいことを全然していないと思っても、心を乱してはなりません。神の御前で貧しく困窮していることを幸いに思…

1月11日  乾いた祈り、それも祈りです

心の乾きや困難のために祈りを止めてはなりません。楽しみに浸りたいという一切の望みから離脱して、神の聖なる愛の中にすっぽり沈み込み、神の御前に留まりなさい。 「おぉ、わたしの神、わたしの真(まこと)の善、わたしはあなたのものです!」といった愛…

1月10日  神の中に入りましょう

神の慈しみ深い御ふところにすっかり委ねきりなさい。心の乾きや孤独、また他のどんなことも恐れてはなりません。勇気を出して前進しなさい。 わたしたちの意志を神の御意志の中に愛を込めて委ねきってしまうこと、神はこれを非常に喜ばれるのです。 祈り 至…

1月9日  自らを神に開け渡しなさい

おぉ、神がわたしを引き寄せられるその魅力の何と優しいことでしょうか!追いかけて走りなさい。わたしたちの魂をこの上なく愛してくださる神の後を追って。そして、その聖なる愛の御ふところに、何もかも自分をまかせきってしまいなさい。 困難や毎日の失敗…

1月8日  神の御前での沈黙

わたしは、あなたが以前のようには黙想できないことをよく理解できます。また、あなたの魂が苦しんでいることも、無理やり黙想なさろうとしていることもよく分かります。神に感謝しなければなりません。 次のようにしてください。沈黙のうちに愛を込めて神の…

1月7日  嵐に備えて

海が嵐に襲われるとき、波がどんなに高くても、岩がしっかりしてさえいれば打ち砕かれる危険はありません。これと同じように、祈りの中にある魂は岩なのです。神は無限の愛でその魂をしっかり支え守ってくださいます。善そのものである神が祈る魂に御自分の…

1月5日  ゆるしについて

姉妹をどのようにゆるすかを学びなさい。姉妹に親切に話しかけなさい。イエスのそばに立ってイエスの心で姉妹をご覧なさい。そうすれば聖なる愛で姉妹を愛することができるでしょう。 姉妹が部屋に入ってきたら、うるさいという気持ちを示してはなりません。…

1月4日  嘲笑を受け入れること

他人から受ける軽蔑、嘲笑、からかい半分のことばに嫌悪を感じるとき、神に心から感謝しながら、それらを受け入れなければなりません。愛の生贄(いけにえ)をささげるために欠くことのできない愛のたきぎの役目を果たす薪(まき)なのですから。 祈り 愛す…