今日を生きる知恵のことば 十字架の聖パウロの365日

書籍「今日を生きる知恵のことば 十字架の聖パウロの365日」ドン・ボスコ社からその日のことばを抜粋、掲載します。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

6月30日  忙しいときに祈ること

逆境にあっては断固とした心を持ち、困難は神の友情のしるしであることを覚えていなさい。罪の痛悔と神に対する愛の行いを、度々しなさい。外を歩いているときも、仕事で忙しいときも、他の人たちと一緒にいるときもできます。仕事に没頭しているときでも、…

6月29日  神はわたしたちの弱いときの力です。

襲ってくる困難を恐れてはなりません。無限の善である神が、あなたの力であり慰めです。使徒パウロと共にこう叫びなさい。「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です」(フィリピの信徒への手紙4・13)。婚姻の召命に忠実なら、無限の…

6月28日  受け入れることが聖性へ導きます

神のみ旨を受け入れれば受け入れるほど、聖性は偉大なものになります。神のみ旨を完全に受け入れることは完全な愛を含み、神の愛にはすべての徳があります。わたしたちのいのちであるイエスは言われました。「わたしの食べ物とは、わたしをお遣わしになった…

6月27日  家庭内での聖性について

家族の父親としての責任を受け入れなさい。あなたの伴侶として神が与えてくださった妻と平和に生活できるように、できる限り努めなさい。神への聖なる畏敬をもって子どもたちを育てなさい。その中で、あなたの心が内的に愛をもって神と一致しているように努…

6月26日  絶え間ない祈りについて

あなたの健康状態がゆるすかぎり、祈りの時間をとることは良いことです。たとえば、朝早く起きるとか、夜は特別に三十分とるなどしてです。しかしながら、純粋な信仰をもって愛のこもった眼差しを絶えず神に注いでいることや、主の善に感嘆したり、その偉大…

6月25日  内的孤独を守ること

あなたの心の奥の部屋で、至高善であられる神と一対一で接することができるように、聖なる内的孤独を守りなさい。この奥の部屋を静かに穏やかに保ち、平和と潜心を守り、心配事や小心、不安を疫病のように追い払いなさい。 祈り 主よ、あなたはわたしの心の…

6月24日  愛の底なき深淵

神の愛の底なき深淵に、また、イエスの至聖なる御受難の紅の海にあなた自身を完全に投じなさい。この海は神の無限の愛から生まれたものです。常に、より大きな単純さと謙遜の心を持って目立たないように歩きなさい。神は祈りであなたを引き寄せてくださいま…

6月23日  イエスの開かれた御脇腹

イエスの最も優しい御脇腹についてあなたに伝えたいことがあります。この御脇腹にはあらゆる力、あらゆる甘美さ、あらゆる慰めが、一言で言うならあらゆる善があります。誘惑の最も激しい嵐の後でこそ、魂はもっと神と一致し、もっと平和になり、より深く神…

6月22日  イエスのみ心の中に入ること

至聖所にあなた自身の身を置くことを忘れてはいけません。この至聖所とはイエスの最も清らかなみ心のことです。イエス自身の愛でイエスを愛しなさい。主が聖体祭儀の中で被られる侮辱に対する鮮明な悲しみで貫かれなさい。あなた自身の謙遜、愛情、感謝、賛…

6月21日  イエスのみ心から飲むこと

主の最も甘美なみ心という泉から、イエスの愛を飲み続けなさい。イエスの神的人性という扉を通らないで。特にイエスのもっとも崇高な諸徳にならわなければ、それは不可能なことです。 祈り 親愛なるイエスよ、あなたの愛を飲むようにとわたしを招いてくださ…

6月20日  霊的生活における変化

あなたが今終えたばかりの黙想会の間、何も感動することがなかったとしても、別に驚くことではありません。つきつめれば同じ方法なのですが、神はあなたを別の方法で導いてくださいます。神はあなたにご自分のやり方で祈ってほしいのです。霊的生活には初め…

6月19日  よい聴罪司祭の重要性

あなたが良い聴罪司祭を見つけられたことを、この上なく喜んでいます。そのことでわたしがどんなに慰められているか神がご存じです。彼があなたに勧める聖なる勧告と助言を役立てるなら、あなたはそれによって大いに進歩することでしょう。 祈り 主よ、よい…

6月18日  好奇心を抑制すること

オカルトや未来を知りたいという欲望は余地なく危険です。断固としてこのような欲望を追い払いなさい。自らへりくだって、神以外の何ものも欲しないと願う決心を新たにしなさい。悪魔は、このようなことを追い求める人々をだますからです。 祈り 親愛なる神…

6月17日 節度ある苦行をすること

神が何かをするようにと霊感を与えてくださるのであれば、どんなことでも行える自由な心を持っていなさい。あなたの生活にはもう十分な試練がありますから、現在の状況では大きな断食をする必要はありません。節制と節度こそ絶え間ない断食です。 祈り 主よ…

6月16日  神の現存に目覚めていること

あなたの苦しみを頭の中で無理に理解しようとしないで、平和な心で耐えなさい。神の真の僕は常に祈っているはずです。いつも跪いているのではなく、愛のこもった注意深い心を神の現存に注いでいればよいのです。神の現存が感じられないときは、注目するよう…

6月15日  結婚生活における聖性

あなたにあった義務を果たし、家の仕事をして結婚生活を送る善良なキリスト信者の生活をすることが必要です。あなたはこのことを知っています。あなたにとってこれが神のみ旨です。すべてが神の栄光に向かっているとき、たとえ忙しい世事のただ中にあっても…

6月14日  神の愛に焼き尽くされること

明かりの周りを飛び回り、焼き尽くされてしまう蝶のようでありなさい。あなたの霊魂が神の光の周りを飛び回り、中に飛び入って完全に焼き尽くされてしまうようにしなさい。特にキリストの聖体の主日のこの美しい八日間にそのようにしなさい。御聖体を食し、…

6月13日  神のために病気を受け入れること

病気のとき、寝たきりを強いられるなら、あなたの眠りをいつも神の中での眠りにしなさい。愛の無限の海原にすべてを沈めてしまいなさい。あなたの天配の十字架の上にいるかのように、主と共にベッドの上に留まっていなさい。 祈り 親愛なる主よ、病気で寝て…

6月12日  神の賜物にしがみつかないこと

魂に心地よさと慰めを残す祈りは、それが本当の謙遜、自己認識、徳への願望、神と隣人への愛を生むなら、偽りではありません。しかし、賜物に執着しないで、与え主と一致し、賜物をいただいてもいただかなくても満足することが必要です。 祈り 主よ、わたし…

6月11日  聖霊に教わること

祈りの師は聖霊です。聖霊のお喜びになる方法で祈らなければなりません。愛の聖なる沈黙の中で神に留まっているように導かれていると感じるとき、あなたはそのようにしなさい。神に語りかけたいとか、あなたが神をどんなに愛しているかを伝えたいという衝動…

6月10日  愛のしるしであること

わたしたちの愛が燃え上がっていて、わたしたちに近づいてくるどんな人にとっても、わたしたちが愛のしるしであったらどんなに良いかと思います。わたしたちに近い人々だけでなく、遠く離れている人々、異なることばの人たち、違う国、種族の人々、言い換え…

6月9日  神に飢えること

聖霊の愛の息吹が、灰であり無であるあなたの上に吹きかけられて、神聖な無限の善に変えてくださいますように。神があなたにこのことを教えてくださるでしょう。 このように、どんな被造物も、神の愛あふれる抱擁を妨げることはできません。神に飢え、魅了さ…

6月8日  苦しみのとき、その苦しみに満足すること

神は、深い慈しみによってあなたを赤裸々な苦しみの状態へと導かれます。あなたは自然の満足を奪い取られ、天の御父のみ旨と一致する以外には、満足することはなくなります。これはあなたの精神の高いところで起こることです。 祈り 親愛なる神よ、わたしの…

6月7日  祈りに夢中になりなさい

聖なる念禱をしているとき、自分の視界からすべてを、あなたの才能さえも除くようにしなさい。そして、あなたの思い、心、知性とあなた自身すべてを、あなたを愛してくださっている至高なる君主の上に固定しなさい。主は無限の善により、あなたのような貧し…

6月6日  病気によって成長すること

病気のとき、なんと素晴らしい徳が実行できるでしょうか! とりわけ、辱めをすすんで受け入れること、無力であることの認識、あなたの世話をしてくれる人々への感謝と優しい心遣い、医師や看護師へのひたすらな従順です。あなたの顔の表情を快活に保ち、救い…

6月5日  祈りはその果実によって判断します。

果実が良ければ、すなわち祈りが心の中によい効果をもたらすなら、けっして欺かれることはありません。よい効果とはいろいろな徳、イエスと共に忍ぶ苦しみへの愛、自分に対する謙遜な評価、神と隣人への愛です。 祈り 親愛なる主よ、欺かれるという恐れがた…

6月4日  苦しみのための薬

あなたのすべての試練と苦痛を一つにまとめ、これを受け入れる心と沈黙を加えなさい。それからキリストの至聖なる御受難という香油を使ってこれを原料にして錠剤を作りなさい。信仰と愛をもってこれを飲み込み、温かいキリストの愛で消化するのです。 祈り …

6月3日  精神の貧しさ

あぁ、わたしの娘よ! 内面的にも外面的にも自分自身を貧しい者とするなら、あなたはどんなに豊かになるでしょう。今、あなたが体験している心の乾きと無感動の状態は、神があなたに与えようとしておられる心の聖なる貧しさの始まりにすぎません。これによっ…

6月2日  神のみ旨に憧れること

あぁ、わたしの娘よ! あなたにこのことだけは分かってほしいのです。万事において神の至聖なるみ旨を行うことを、わたしがどんなに望んでいるかを! わたしの祈りのすべてはこのことだけです。愛によって神のみ旨に変容すること以外、わたしは何ものぞまず…

6月1日  神のみ旨の中で他の人々を導くこと

わたしは神である救い主に祈ります。主が最も大切にしておられた拝すべき父のみ旨をわたしのいつもの食べ物としてくださいますように、と(ヨハネ4・34参照)。わたしはいつも、もっと完全にこれを行えるように望んでいます。他の人々を導くという非常に繊細…